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一つのセンテンスにはほとんど無限の解釈可能性があり、その中でもっとも適切な解釈を選択する能力は、コミュニケーションを円滑にすすめる上で必須のものである。しかるに、現代人はこの「メタ・メッセージ」解読能力を組織的に破壊してしまった。

別に誰かが悪意をもってやっているわけではなく、自分たちで「よかれ」と思ってやったのである。「高度情報化時代」という趨勢の当然の帰結である。「情報」と「情報化」は違う、ということはこれまでも何度か書いた。「情報」というのは「処理済み」のものであり、「情報化」というのは「生ものを情報単位にパッケージすること」である。

魚屋が市場から来た魚を三枚におろす作業が「情報化」である。パッケージされた切り身が「情報」である。「高度情報化社会」というのは誤解している人が多いと思うが、「情報化」が進んだ社会のことではなく、「情報化」のプロセスが人目に触れなくなる社会のことである。

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