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かつてアメリカで「ジャガイモの皮むき器」を商品化したメーカーがあった。たいへん使い勝手がよく、堅牢な商品であったので、よく売れた。よく売れたが、はやり廃りがあるでなし、すぐに壊れるというものでもないし、一通りゆきわたったら、あまり売れなくなった。
一計を案じた社員がいて、この皮むき器のカラーリングを「茶色」にした。そしたら、売り上げが一気に向上した。ジャガイモの皮といっしょに棄てられてしまったからである。
こういうのはどこかが「間違っている」と私は思う。
”— 内田樹の研究室